【Mac修理者が解説】バッテリー『修理サービス推奨』の対処法

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【Mac修理者が解説】バッテリー『修理サービス推奨』の対処法

この記事では、Macのバッテリーに『修理サービス推奨』と表示されたときの対処法について解説していきます。

原因によっては修理の必要がない場合もありますので、原因も合わせてご覧ください。
また、修理にかかる費用も解説しますので、ぜひ参考にしてください。

OSのバージョンによっては、次のように表示されることがあります。

  • 間もなく交換
  • 今すぐ交換
  • バッテリーの交換修理

いずれも『修理サービス推奨』と同じ意味ですので、そのまま読み進めていただければと思います。

✅ この記事で解決できる悩み

  • バッテリーに『修理サービス推奨』と表示されたけど、どうしたら良い?
  • 『修理サービス推奨』の修理金額は?

✅ 記事の信頼性

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<想定機種>
この記事は、下記機種を想定して書いています。

💻 MacBookAir、MacBookPro、MacBook


バッテリーの『修理サービス推奨』の表示例

バッテリーの『修理サービス推奨』とは、次の画像のようなものですね。

バッテリーアイコンに表示された『修理サービス推奨』

上記はバッテリーアイコンをクリックしたところです。
『修理サービス推奨』と表示されています。

システム環境設定のバッテリーの項目に表示された『バッテリーに関する重要なメッセージ』

上記はシステム環境設定のバッテリーです。
『バッテリーの容量が著しく低下しています。容量を回復させるには、修理サービスオプションをご確認ください』と表示されています。

システムレポートの電源に表示された『修理サービス推奨』

システムレポートの電源でも『修理サービス推奨』を確認することができます。

『修理サービス推奨』と表示される原因

『修理サービス推奨』と表示される原因

まずは、『修理サービス推奨』と表示される原因について見ていきましょう。

『修理サービス推奨』と表示される主な原因は、下記の3つです。

原因①:バッテリー不良

1つ目の原因は、バッテリー不良です。

つまり、バッテリーに異常がある場合に『修理サービス推奨』と表示されます。

『修理サービス推奨』と表示されており、かつ、下記のような症状がある場合は、バッテリーに異常がある可能性が高いです。

  • アダプターを接続しても充電されない
  • 100%まで充電しても、アダプターを外すとすぐに電源が落ちてしまう
  • バッテリーの減りが異常に早い

上記のような症状の場合、どこかのタイミングで修理するようにしましょう。
そして、次のような状態であれば、早めに修理することをおすすめします。

  • よく見ると、キーボードやパームレストが盛り上がっている
  • トラックパッドが浮いてきている

上記はどちらもバッテリーが膨張している証拠です。
バッテリー膨張自体が危険な状態ですし、膨張すればするほど、キーボードやトラックパッドなどの破損にも繋がります。

私のところにも、本体底面のネジが取れるほどバッテリー膨張しているMacが持ち込まれたことがありますが、ここまで放置するのはかなり危険です。
バッテリー膨張に関しては、気づいた段階で早めに対処しましょう。

原因②:バッテリー劣化

2つ目の原因は、バッテリー劣化です。

つまり、バッテリーの最大容量が減ってきたときにも『修理サービス推奨』と表示されます。

最大容量が減っているだけであれば、そのまま使い続けても問題ありません。
ご自身が気になるレベルでないなら、修理する必要はありません。

原因③:誤表示

3つ目の原因は、誤表示です。
誤表示の原因としては、気温などの外的要因、システム管理コントローラーの異常などがあります。

さらに、気温が低いときにはアダプターを接続していても充電できないなど、表示以外の症状が出ることもあります。

ちなみに、MacBookAirの場合、動作温度は下記の通りです。

MacBookAirの動作環境
引用:Apple公式サイト

動作温度は、10〜35℃となっていますね。

つまり、冬など、上記温度より低い環境では誤表示、充電エラーが起きやすいです。
常温では問題がなかったり、時間経過とともに解消されるのであれば、気温が低いことが原因と考えられますので、気にしなくても大丈夫です。

また、システム管理コントローラーの異常で誤表示されることもあります。
こちらに関しては、再起動やSMCリセットを試してみてください。

SMCリセットに関しては、下記ページをご覧ください。
»【Mac】SMCリセットとNVRAM(PRAM)クリアの方法【違いも解説】

例外:ロジックボードなど、その他の不具合

『修理サービス推奨』と表示されていても、バッテリーに原因がない場合がごくまれにあります。

バッテリーはロジックボードと呼ばれる基板に接続されています。
そして、接続されたバッテリーが正常でない場合に、Macのシステムが『修理サービス推奨』と表示するわけですね。

つまり、ロジックボードなどに異常がある場合、誤って『修理サービス推奨』と表示される可能性があります。

私の経験では、『修理サービス推奨』と表示されている場合のほとんどが原因①〜③に該当します。
ロジックボードなど、その他の不具合も考えられますが、可能性としては低めですね。

『修理サービス推奨』と表示されたときの対処法

『修理サービス推奨』と表示されたときの対処法

ここまで、『修理サービス推奨』と表示される原因について見てきました。

ここからは、原因別に対処法を解説していきます。

対処法①:放置する

『修理サービス推奨』と表示される原因のうち、次の2つの場合は、放置しておいても大丈夫です。

  • 原因②:バッテリー劣化
  • 原因③:誤表示

バッテリー劣化に関しては、どのレベルで気になるかは人によるかと思います。
そのため、普段使っていて気にならないのであれば、修理する必要はありません。

なお、ノートパソコンの場合、バッテリーの最大容量が0になっても、バッテリー自体が接続されていなくても、アダプターさえ接続しておけば使うことができます。

また、放置すると言っても、システム管理コントローラーの異常も考えられますので、再起動やSMCリセットをやってみると良いでしょう。

SMCリセットに関しては、下記ページをご覧ください。
»【Mac】SMCリセットとNVRAM(PRAM)クリアの方法【違いも解説】

対処法②:修理する

『修理サービス推奨』と表示される原因のうち、次の2つの場合は、修理することをおすすめします。

  • 原因①:バッテリー不良
  • 例外:ロジックボードなど、その他の不具合

修理すると言ってもどこで修理するか、いくつか選択肢があるかと思います。
そのため、費用も合わせて、『『修理サービス推奨』を直すのにかかる費用・値段』で詳しく解説します。

修理せずに『修理サービス推奨』を消す方法はない

ここまで、放置するか修理するかを原因別で解説しました。

ただ、もしかしたら、次のような場合もあるかもしれません。

修理しなくても良いけど、『修理サービス推奨』と出ていると気になる。

『修理サービス推奨』を消す方法を知りたい。

残念ながら、修理する以外に『修理サービス推奨』を消す方法はありません。
そのため、表示されたまま放置するか、修理して表示を消すかの二択となります。

『修理サービス推奨』を直すのにかかる費用・値段

『修理サービス推奨』を直すのにかかる費用・値段

最後に、『修理サービス推奨』を直すのにかかる費用・値段を見ていきましょう。

ここでは、バッテリー交換で直るケースに絞って解説していきます。
『修理サービス推奨』と表示されていても、バッテリー以外に原因がある場合は金額が変わりますので、その点はご了承ください。

Apple公式の修理サービス【24,000〜37,500円】

Appleでもバッテリー交換ができます。

有償修理の場合、2015年以降のモデルは下記金額となっています。

モデル 値段(税込)
MacBookPro 37,500円
MacBookAir 24,000円
MacBook 37,500円

MacBookAir15インチは29,800円(税込)など、一部金額が違うモデルもあります。

金額だけ見ると高いと感じるかもしれませんが、Apple公式の修理サービスという点を考えると、良心的な設定かと思います。

なお、家電量販店などのApple正規サービスプロバイダーの場合は、上記金額とは異なります。

パソコン修理店【Apple公式とほぼ同じ】

私はここに該当しますね。

ただし、私の場合は、Apple公式の修理サービスもご案内します。

理由は、バッテリー交換に関しては、Apple公式の修理サービスと金額がほとんど変わらないからです。

お店によってはApple公式の修理サービスより高いなんてこともあります。
実際に修理に出す前におおよその金額を教えてもらい、比較するようにしましょう。

自分で修理する【10,000円ほど】

互換バッテリーがAmazonなどでも買えますので、自分で修理するという選択肢もあります。

例えば、下記のバッテリーであれば6,950円(税込)で買えます。
»WorldPlus バッテリー A1965 Apple MacBook Air 13インチ 2018 2019 2020 対応 A1932 A2179

上記バッテリーの場合、Apple公式との差額は約17,000円。
自分で交換する時間やリスクを考えると、Apple公式の修理サービスやパソコン修理店のほうがおすすめですが、結構な金額差なので悩むポイントかもしれませんね。

以前のMacはネジを外すだけで簡単にバッテリー交換できましたが、今のMacは両面テープで貼り付けられているので、少し注意が必要です。

Macの分解、バッテリー交換について解説している記事があります。
ご自身でバッテリー交換される場合は、下記記事も参考にしてください。

もしかしたら、リコール対象かも

記事執筆時点では、バッテリーに関する自主回収プログラムが1件出ています。

15 インチ MacBook Pro バッテリー自主回収プログラム

一部の旧世代の15インチMacBookProのバッテリーが過熱し、防火安全上の問題が発生する可能性があることが判明しました。この問題が確認されているのは、主に2015年9月から2017年2月までの間に販売された15インチMacBookProで、本プログラムの対象となるかどうかは製品のシリアル番号で判断されます。

Appleにとってお客様の安全は最優先事項です。そのためAppleでは、対象となるバッテリーを自主的に無償交換させていただくことにいたしました。

引用:Apple公式サイト

また、バッテリーではありませんが、ディスプレイバックライト不良の修理プログラムも出ています。
電源供給の状況によってバックライトの明暗も変わりますので、心配であれば、一度確認してみましょう。

まとめ:【Mac修理者が解説】バッテリー『修理サービス推奨』の対処法

この記事では、Macのバッテリーに『修理サービス推奨』と表示されたときの対処法について解説しました。

バッテリー劣化や誤表示など、修理が必要ないケースもありましたね。
逆に、Mac本体が変形し始めているなど、バッテリー膨張と考えられる場合には早めにバッテリー交換をする必要があります。

また、バッテリー交換の費用・値段に関しても解説しました。
Apple公式の修理サービスでもパソコン修理店でも金額はそこまで変わりませんので、バッテリー交換するのであればApple公式の修理サービスがおすすめです。

もしご自身でバッテリー交換する場合は、下記記事をご覧ください。

【YouTube動画で解説】Macのバッテリー『修理サービス推奨』の対処法

この記事の内容はYouTubeでも解説していますので、合わせてチェックしてみてください。

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