パソコンの延長保証は必要?おすすめは何年?【入る必要なし】

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パソコンの延長保証は必要?おすすめは何年?【入る必要なし】

タイトルにもある通り、延長保証に入る必要はないと考えています。

私はパソコン修理をしていますので、延長保証はおすすめしないと書くとポジショントークに聞こえるかもしれませんね。
ただ、これはパソコンの延長保証に限らず、です。

もちろん例外もあり、火災保険のような何千万単位で損失が出かねない場合には、保証・保険は重要だと考えています。

そこで、この記事では、下記のような悩みに答えていきます。

✅ この記事で解決できる悩み

  • パソコンの延長保証に入るべきか迷っている
  • なぜ、延長保証をおすすめしないのか
  • 延長保証に入るなら、何年がおすすめ?

✅ 記事の信頼性

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<想定機種>
この記事は、下記機種を想定して書いています。

💻 Windows、Mac
💻 ノート、デスクトップ、一体型、自作パソコン


パソコンの延長保証が必要ない理由

パソコンの延長保証が必要ない理由

まずは、なぜ、延長保証は必要ないと考えているのか、その理由を解説します。

理由①がすべてですが、理由②、③も合わせてご覧ください。

理由①:延長保証は期待値がマイナス=確率的には払い損になる

延長保証は期待値がマイナスで、確率的に払い損になる方が多いから、というのが一番の理由です。

延長保証に限らず、保証・保険というのは、そのために集まった金額よりもかかる金額が少ないからこそ成り立つものです。
つまり、確率的に言えば、多くの方が払った金額分のサービスを受けることなく保証期間を終えることになります。

もちろん、『延長保証のおかげで何万円払わなくて済んだ』という方もいます。
ただ、確率的には少数派で、その費用は故障しなかった方の費用で賄われているわけです。

延長保証の金額は、故障率や修理にかかるコストなどから計算し、決められています。
メーカーが損をする金額には設定しませんので、期待値を考えれば、延長保証は不要です。

延長保証が不要というのは、パソコンの金額も関係しています。

例えば、『期待値がマイナス=確率的には払い損になる』が理由なら、他の保証・保険も必要ないのかというと、そうは考えていません。

冒頭にも書いた火災保険のように、必要な保証・保険もあると考えています。
火災保険が必要だと思う理由は、万が一のときに何千万円という大損失が出かねないからです。

ところが、多くの方が使っているパソコンは数万円〜高くても20万円まででしょう。
高額ではありますが、何千万円のように高くて払えないというものでもないかと思いますし、修理費を考えれば、数千円〜数万円が多いはずです。

このように、パソコンの場合は、仮に壊れても損失が限られています。
そのため、『期待値がマイナス=確率的には払い損になる』延長保証は不要だと考えています。

理由②:意外と保証対象外になることも多い

これは延長保証に限った話ではありませんが、意外と保証対象外になることが多いのも理由の一つです。

メーカーごとに多少の差はありますが、保証の対象となるのは『自然故障=普通に使っていて壊れたとき』です。

つまり、次のようなケースは、保証対象外になるメーカーがほとんどです。

  • 落としたら、起動しなくなってしまった
  • 飲み物をこぼして、キーボードが使えなくなった
  • 子どもが遊んでいたら、液晶パネルを割ってしまった
  • ソフトウェア全般
  • データ復旧全般

メーカーによっては、自然故障に加え、物損故障(落下破損、水濡れなど)やアップグレード版が用意されている場合もあります。
保証の適用範囲が広くなるにつれ金額が上がりますので、いずれにせよ『理由①:延長保証は期待値がマイナス=確率的には払い損になる』方がほとんどですね。

上記のようなケース以外にも、メーカーによっては、次のようなケースも保証対象外となることがあります。

  • 消耗品の交換を要する場合(バッテリー等)
  • 製品の自然消耗、摩耗、劣化による場合
  • 日本国外で使用する場合、および日本国外に持ち出しされた場合

このあとの『3年経つと壊れやすいというのは本当か』でパーツの寿命について触れますが、パーツの寿命の場合でも保証対象外となるメーカーがある点は注意が必要です。

ここで述べたような保証の対象範囲はメーカーごとに異なりますので、購入前に確認するようにしましょう。

理由③:火災保険で対応できる場合もある

✔ 注意点

私は、保険の専門家ではありません。
パソコン修理をしている立場として、誤解を招かない範囲で書かせていただきます。

詳細はご自身の契約書を確認、もしくは、契約している保険会社に問い合わせてみてください。

火災保険は、家を立てたり、賃貸契約のときに入る保険ですね。
とあるデータによると、約80%の人が加入しているそうです。

パソコンは火災保険でいう『家財』に該当し、条件を満たせば火災保険が使えます。
ただし、デスクトップパソコンは対象だけど、ノートパソコンは対象外というところが多いようです。

また、対象はハードウェアのみのところが多く、データ復旧などは対象外となるケースがほとんどのようです。

このあたりの適用範囲や条件は契約内容によって異なりますので、これを機に確認してみるのも良いですね。

もし火災保険で対応できるのであれば、パソコンの延長保証は不要ですね。

3年経つと壊れやすいというのは本当か

3年経つと壊れやすいというのは本当か

『パソコンは3年くらいで壊れるから、5年保証に入っておいたほうが良い』という話も聞きますが、これは本当でしょうか。

私の経験では、次の通りです。

理論的には本当だけど、実際にはそうでもない。

これは、実際に年間300件ほどのパソコン修理をしている私の体感です。
3年経つと壊れやすいというのなら、3年経過したモデルが持ち込まれる割合が高くなるはずですが、実際にはバラバラです。

バラバラというのは、1年で壊れるパソコンもあれば、5年以上壊れないパソコンもあるという意味です。

つまり、いつ壊れるかはわからないということです。

もちろん、年数が経てば経つほど壊れやすくなるのは事実です。
なので、『3年経つと壊れやすい』より『5年経つと壊れやすい』のほうが当てはまる確率は高いですね。

ただし、理論的には、3〜5年が寿命のパーツもあります。

今は少なくなりましたが、以前主流であったHDDの寿命は10,000時間。
現在のパソコンでも使われている(チップ)コンデンサーの寿命は30,000時間。

上記は理論値ではありますが、寿命が10,000時間のパーツの場合、計算すると次のようになります。

  • 1日3時間使用なら・・・約9年
  • 1日5時間使用なら・・・約5.5年
  • 1日8時間使用なら・・・約3.4年

寿命が30,000時間であれば上記の3倍持つわけですが、例えばコンデンサーの場合、温度が高くなると寿命が短くなり、10℃上がるごとに寿命が半減するとも言われています。
パソコン内部は高温になりますので、理論的には3〜5年で壊れると言えそうですね。

上記はあくまで理論値であり、先ほども書いたように、パソコンはいつ壊れるのかわかりません。

と書くと、『いつ壊れるかわからないなら、やっぱり延長保証は必要』という意見も出てきそうですね。
私としては、『理由①:延長保証は期待値がマイナス=確率的には払い損になる』以上は必要ないと考えています。

延長保証に入るなら、物損保証つきの5年保証

延長保証に入るなら、物損保証つきの5年保証

延長保証は期待値がマイナスなため、確率的にいえば入る必要はありません。

ただ、次のような状況であれば、延長保証に入る人もいるかもしれませんね。

仕事でどうしてもパソコンが必要で、この先何年かは新しいパソコンを買う余裕がない。

こういうときは、どういう内容の保証に、何年入れば良いのでしょうか。
おすすめは、下記の通り。

延長保証に入るなら、物損保証つきの5年保証がおすすめ。

自然故障だけでなく、物損故障(落下破損、水濡れなど)に対応している保証に、最長年数で入るのがおすすめです。
最長年数と言っても、通常用意されているのは3〜5年が多いはずですので、5年保証が良いですね。

データ復旧の保証を追加できるメーカーもありますが、ほとんどのメーカーでは用意されていません。
データに関しては、定期的にバックアップを取る、クラウド保存を心がけるなど、ご自身で対策するのが良いですね。

まとめ:パソコンの延長保証は必要?おすすめは何年?【入る必要なし】

この記事では、下記のような悩みに答えました。

  • パソコンの延長保証に入るべきか迷っている
  • なぜ、延長保証をおすすめしないのか
  • 延長保証に入るなら、何年がおすすめ?

私は、延長保証はおすすめしておりません。
理由は、『理由①:延長保証は期待値がマイナス=確率的には払い損になる』からです。

どうしても心配であれば、マウスコンピューターのような3年保証が標準のメーカーもありますので、保証が長いメーカーで買うのも一つの手ですね。

マウスコンピューターについては、下記記事をどうぞ。
»マウスコンピューターの評判や口コミは?おすすめする理由も解説!

【YouTube動画で解説】パソコンの延長保証は必要?おすすめは何年?【入る必要なし】

この記事の内容はYouTubeでも解説していますので、合わせてチェックしてみてください。

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