パソコンの車内放置は危険!高温で壊れることも【置きっぱなし厳禁】

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パソコンの車内放置は危険!高温で壊れることも【置きっぱなし厳禁】

この記事では、パソコンを車内放置する危険性について解説します。

私のところにも『車に置きっぱなしにしていたら、壊れてしまった』というお客様が来られたことがあります。

パソコンの具体的な動作環境(温度)にも触れて解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

✅ この記事で解決できる悩み

  • 車にパソコンを置いておきたいけど、壊れないか心配
  • パソコンは何℃までなら壊れない?
  • 真夏の車内放置が危ないのはわかるけど、春秋冬はどうなの?

✅ 記事の信頼性

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パソコンの車内放置が危険な理由【置きっぱなし厳禁】

パソコンの車内放置が危険な理由【置きっぱなし厳禁】

まずは、パソコンを車内に置きっぱなしにする危険性について見ていきましょう。

詳しく解説するのは下記の2点ですが、車上荒らしによる盗難など、車ならではのリスクもあります。

車内放置でパソコンが壊れることも

私は実際に、車内放置の結果、壊れてしまったパソコンの修理対応をしたことがあります。

それは次のような話です。

ある日、お客様から『パソコンが起動しなくなったから、みてほしい』との連絡をいただきました。
ご来店いただいた際に『思い当たることはありますか?』と聞いたところ、次のような返事でした。

車の助手席に丸2日置きっぱなしにしていたんですけど、それって関係ありますか?

暑くて壊れるとか、あるんですかね?

上記は8月の出来事です。

部品によっては100℃でも耐えられるものもありますが、パソコン全体で見れば、熱に弱いです。
熱に弱いこともあり、パソコンには冷却ファンがついているわけですね。

そんなパソコンを丸2日、それも日光が当たる助手席に置きっぱなしにしていたということです。
車内放置したパソコンが必ず壊れるというわけではありませんが、特に気温が高いときには、かなりリスクがあることは間違いありません。

最悪、発火・爆発する可能性もある

車内放置したパソコンが発火・爆発したという話は聞いたことがありません。

✔ 補足

室内において、ノートパソコンのバッテリーが発火した事例はあります。
ただ、この事例は外的要因ではなく、バッテリーに問題があるとして、リコールとなりました。

ただ、スマホやモバイルバッテリーが発火・爆発したというニュースは聞いたことがあるのではないでしょうか。

ノートパソコンもバッテリーを搭載していますので、スマホやモバイルバッテリーを車内放置するのと同じくらいリスクがあると考えたほうが良いですね。

万が一、パソコンが発火・爆発した場合は、パソコンだけでなく車にも被害が出ます。

具体的な温度に関してはこのあと触れますが、いずれにせよ、長時間放置するのは避けたほうが良いですね。

夏の車内温度は50℃以上に【パソコンは何℃までOK?】

夏の車内温度は50℃以上に【パソコンは何℃までOK?】

ここからは、実際に車内温度が何℃になるのか、パソコンは何℃まで耐えられるのかを見ていきましょう。

日光が当たる場所は80℃くらいになる

JAFによると、気温35℃におけるエンジン停止3時間後の車内温度は55℃になったということです。

また、日光が当たるダッシュボードなどは80℃に達するとのこと。

温度を聞いただけで、車内にパソコンを置きっぱなしにしようとは思わないですね。
短時間ならまだしも、半日、一日となるとかなりリスクがあります。

ちなみに、気温25℃におけるエンジン停止1時間後の車内温度でも45℃になったということです。
もちろん、日光が当たる場所はもっと高温になりますね。

ところで、パソコンは何℃までを想定して作られているのでしょうか。
次は、その点を見ていきましょう。

パソコンの動作環境(温度)は約60℃が上限

ここでは、パソコンメーカーが出している動作環境(温度)をいくつかご紹介します。

まずは、HP Pavilionシリーズです。

HP Pavilionの環境条件

環境条件

動作時:温度 5〜35℃
非動作時:温度 -20〜60℃

引用:HP

次は、DELLのInspironシリーズです。

DELL Inspironの動作環境とストレージ環境

動作環境

動作時:温度 0〜35℃
ストレージ:温度 -40〜65℃

引用:DELL

最後は、AppleのMacBookAirです。

MacBookAirの動作環境

動作環境

動作時:温度 10〜35℃
保管時:温度 -25〜45℃

引用:Apple

どのメーカーも動作時と保管時の温度に差があり、動作時のほうが温度が低くなっています。
動作時はパソコンも熱を発しているため、その分が低くなっているわけですね。

保管時(非動作時)の温度を見ると、多少ばらつきはありますが、60℃くらいが上限のメーカーが多いです。

つまり、車内にパソコンを置きっぱなし、特に日光が当たる場所に放置することにより、想定温度の上限に達するパソコンがほとんどというわけです。

部品にも耐熱温度がある

最悪、発火・爆発する可能性もある』でバッテリーについて触れましたが、パソコンのバッテリーにはリチウムイオン電池が使われています。

このリチウムイオン電池ですが、最高許容周囲温度は45℃となっています。

45℃を超えた瞬間に何かあるという可能性は低いですが、とある実験では、90℃に達した時点でバッテリーが発火したということです。

もちろんバッテリー以外の部品にもそれぞれ耐熱温度があります。
中には100℃でも壊れない部品もありますが、多くの部品は寿命を縮めることになりますので、結果的にパソコンの寿命も短くなってしまいます。

夏以外(春秋冬)なら車内放置しても大丈夫か?

ここまで見てきたように、パソコンは高温になると壊れやすく、寿命が短くなる傾向にあります。

では、夏以外、中でも気温が高い日もある春秋はどうでしょうか。

春秋でも車内温度が45℃を超えるような日、つまり、気温が25℃を超えるような日は車内に置きっぱなしにしないほうが良いです。

また、助手席など、日光が当たる場所は、さらに気温が低い日でも危険ということになります。

逆に、冬はどうでしょう。

冬は高温で壊れるということはありませんが、冬は冬で結露が心配です。
特に、ずっと車内に放置していたパソコンを室内に持ち込む場合などは、その温度差で結露が発生しやすくなります。

結露しているということは、水で濡れているということです。
つまり、結露している状態で電源を入れると、最悪ショートしてしまうこともあります。

実は、『パソコンの動作環境(温度)は約60℃が上限』で見たメーカーの動作環境(温度)にも『結露しないこと』と書かれています。

パソコンを触ってみて、あまりにも冷え切っている場合には、室内に持ち込んだあとに十分な時間を空けてから使うなど、工夫するようにしましょう。

まとめ:パソコンの車内放置は危険!高温で壊れることも【置きっぱなし厳禁】

この記事では、パソコンを車内放置する危険性について解説しました。

夏は言うまでもなく、春秋でも25℃を超えるような日はかなりリスクがあると考えたほうが良いでしょう。
また、冬は冬で、室内に持ち込んだときの気温差で結露しやすくなり、結果的にショートするなどのリスクもあります。

もし車にパソコンを置きっぱなしにするのであれば、なるべく短時間、かつ日光の当たらない場所に置いておくことをおすすめします。

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