この記事では、HDDとSSDを比較し、その違いについて解説してします。
HDDやSSDはストレージと呼ばれ、パソコンには欠かせない部品です。
現在販売されている新品のパソコンは、メインストレージがSSDとなっています。
ただ、セカンドストレージはHDDを選べたり、中古パソコンだとメインストレージがHDDということもあります。
HDDとSSDでは金額も性能もかなり違いますので、これからパソコンを買う方、故障して部品交換が必要な方は、ぜひ参考にしてください。
✅ この記事で解決できる悩み
- HDDとSSDの違いって何?
- パソコンを買うとき、修理するときは、HDDとSSDどっちが良いの?
- HDDとSSDの性能差を知りたい
✅ 記事の信頼性
<想定機種>
この記事は、下記機種を想定して書いています。
💻 Windows、Mac
💻 ノート、デスクトップ、一体型、自作パソコン
HDDとSSDを比較!寿命や性能の違いは?
それでは、HDDとSSDを比較し、その違いを見ていきましょう。
簡単に表にまとめると、以下のようになります。
HDD | SSD | |
---|---|---|
価格 | 安い | 高い |
速度 | 普通 | 速い |
寿命 | やや短い | 長い |
静音性 | 少し音がする | 完全に無音 |
ここから詳しく見ていきたいのですが、HDDとSSDの仕組みやデータの記録方法の違いを細かく書くと専門用語が多くなります。
9割以上の方は『よくわかんないけど、どっちが良いの?』となると思いますので、この記事では、かなりざっくりと解説をしていきます。
価格以外はSSDの勝ち
細かいことを気にせず書くと、下記の通りです。
ちなみに、SSDの価格自体も数年前に比べると、かなり安くはなってきています。
そのため、500GB以下であれば価格もそこまで変わりません。
『データを沢山入れたいけど、SSDが良い。でも高い。』というときは、SSDは容量少なめにして価格を抑え、セカンドストレージや外付けストレージにHDDを利用するのもありですね。
パソコン本体にはよく使うデータを入れておき、たまに使うデータは別のストレージに保管するという使い方です。
HDDとSSDの価格を比較
まずは、HDDとSSDの価格を比べてみます。
メーカーによって、価格が違いますので、幅をもたせて価格を記載します。
容量 | HDD | SSD |
---|---|---|
500GB | 4,000〜5,000円 | 4,000〜6,000円 |
1TB | 7,000〜8,000円 | 80,000〜12,000円 |
2TB | 8,000〜10,000円 | 15,000〜20,000円 |
※2024年10月時点
HDDは流通量が減っているので、数年前より価格が上がっています。
一方、SSDは流通量も増え、それに伴い、価格が下がっていますね。
その結果、500GBのときはほぼ差はありませんでしたが、容量が増えるにつれて、どんどん価格差が開きます。
まだまだSSDのほうが高いですが、数年前は1TBのSSDが40,000円くらいしましたので、これでも価格はかなり下がりました。
HDDとSSDの速度を比較
次は、HDDとSSDの速度を比べてみます。
本当は読み書き速度を比較するのが一番ですが、ここではざっくりと解説します。
HDDで1分かかる作業が、SSDなら20〜30秒で終わるイメージです。
速度は、HDDとSSDの違いを一番体感できる部分です。
HDDとSSDの寿命を比較
続いて、HDDとSSDの寿命を比べてみます。
寿命は、HDDは回転速度や駆動時間、SSDはデータの書き込み容量に依存しています。
そのため、どれくらいパソコンを使うかによって変わってきますが、一般的には上記のように倍くらいの違いがあるわけです。
また、HDDは振動や衝撃に弱いですが、SSDはHDDに比べると振動などに強い作りになっています。
意図せずパソコンに衝撃を与えてしまった場合でも、SSDのほうが安全ということですね。
そういった意味も含め、SSDのほうが長く使うことができます。
HDDとSSDの静音性を比較
最後に、HDDとSSDの静音性を比べてみましょう。
それに対し、SSDはそういったディスクがありませんので、全く音がしません。
SSDにしても、パソコンには冷却ファンが付いていますので、完全に無音にはなりませんが、かなり軽減できることは間違いありません。
HDDとSSDは、それぞれどういった方におすすめか
ここからは、ここまで見た違いを考慮し、HDDとSSDはそれぞれどういった方におすすめかを見てみましょう。
どちらがおすすめかは、何を重視するかで変わります。
あなたの希望に合わせて選んでいきましょう。
HDDはこんなあなたにおすすめ
- パソコン本体にデータを沢山入れたい
- 少しでも費用を抑えたい
HDDのメリットは、大容量でも安いことです。
SSDは容量が大きくなるにつれ、価格もどんどん高くなります。
一方、HDDは容量が大きくなっても数千円高くなる程度です。
また、HDDはSSDに比べると寿命が短い傾向にありますが、それでも数年は使えます。
メインストレージはSSD一択となっていますが、セカンドストレージや外付けなど、用途によってはHDDを選ぶ理由は十分にあります。
SSDはこんなあなたにおすすめ
- 動作が速い方が良い
- データはそこまで多くない
SSDのメリットは、性能が良いことです。
起動速度はHDDの2〜3倍くらいありますので、単純に半分以下の時間で起動できます。
また、一つ一つの動作も速いため、より快適にパソコンを使うことができます。
また、SSDはHDDより衝撃にも強く、軽いため、持ち運びにも適していると言えます。
価格は気にしてないから良いものにしたいという場合、SSD一択です。
また、データをたくさん入れたい場合でも、1TBまでであれば数千円の差ですので、1TBを1つの目安にすると良いでしょう。
中古パソコンでも、なるべくSSD搭載のものを選んだり、オプションで変更できるならSSDにするのがおすすめです。
まとめ:HDDとSSDを比較!寿命や性能の違いは?
この記事では、HDDとSSDを比較し、その違いについて解説しました。
パソコンを買うとき、修理に出すときなどに、HDDかSSDか考える必要があります。
現在、メインストレージはSSD一択ですが、まだまだHDDが活躍する場面もあります。
どういう風にパソコンを使うかによってストレージの構成も変わりますので、この記事を参考に決めてみてください。
ちなみに、私はCrucial、Western Digital、KIOXIAあたりをよく使っています。