パソコン修理の仕事を通して、お客様に下記のようなことを聞かれたことがあります。
- パソコンは何使ってるんですか?
- どういう基準でパソコンを選んでますか?
年内にパソコンを買い替えようと思っていますので、私がノートパソコンを買うときのスペック・条件と候補に選んだノートパソコンを紹介していきます。
同じような条件で探している場合は1つの目安になるはずですので、ぜひ参考にしてください。
✅ この記事で解決できる悩み
- ビジネス用途+αのノートパソコンを探している
- 何を目安にパソコンを選べば良い?
✅ 記事の信頼性
ノートパソコンの理想のスペック・条件
まずは、こういうパソコンが良いなというスペック・条件を決めていきましょう。
私の頭に浮かんでいる理想のスペック・条件を満たすパソコンはないと思います。
ただ、自分の中での100点を認識しておくのも大事ですので、書き出してみます。
私の用途と現在のパソコン
私がパソコンを使う目的は、下記のようなものです。
- ブログなどの軽い作業
- たまに動画編集などの少し重い作業
一般的なビジネス用途のパソコンでも大丈夫ですが、少し余裕のある性能だと尚良し。
また、同じ建物内ではよく持ち運びますが、外に持ち出すのは月に数回という感じです。
なお、現在はMacBookAirの13インチを使用しています。
仕事ではWindowsもMacも使いますが、プライベートではMacメインですね。
ただ、今回はWindowsを購入します。
MacとWindowsについては、下記記事で詳しく解説しています。
»WindowsとMac、買うならどっちがいい?両方使うPC修理者が解説
ノートパソコンの理想のスペック・条件
ノートパソコンの理想のスペック・条件は下記の通り。
- CPU・・・Intel Corei5〜7/AMD Ryzen5〜7
- メモリ・・・16GB以上
- ストレージ・・・M.2 SSD 256GB以上
- ディスプレイ・・・15〜16インチ
- 本体重量・・・1.5kg以下
- 価格・・・10万円以下
- 公式サイトで買えること
なぜ上記スペック・条件にしたのか、1つずつ解説していきます。
CPU
Corei3/Ryzen3だと価格を抑えられますが、少し余裕のある性能が良いので、上記にしました。
また、Corei9/Ryzen9ほどの性能は必要ありませんし、価格も上がるので、候補に入れていません。
さらに、新品のノートパソコンであれば、ここに2〜3世代のCPUが使われています。
新しいほうが良いですが、世代数に関しては指定はなしです。
ただ、予算内で相対的に性能が低いCPUは選びません。
ここでは、ざっくりとした条件で進めます。
メモリ
一般的なビジネス用途でも8GB以上は必須ですね。
私の場合、たまに少し重い作業もするため、8GBだと少なく感じます。
そのため、余裕を持って16GB以上にしました。
私はメモリの容量は多めが良いと考えていますので、一般的なビジネス用途でも16GB以上がおすすめです。
»【PC修理者が解説】CPUとメモリ、どっちを優先すべきか?
ストレージ
ストレージの種類はいくつかありますが、ここまでのCPU、メモリの条件を満たしているノートパソコンであれば、M.2 SSDが搭載されているものがほとんどです。
ストレージの容量も、ここまでの条件を満たしているノートパソコンなら256GB以上あるものが多いですね。
容量は多いに越したことはありませんが、私の使い方ではそこまでパソコン本体にデータを入れておきません。
予算内で容量を増やせるのであれば多めでも構いませんが、容量の優先度は低めです。
ディスプレイ
現在、13インチを使っているのですが、もう少し画面が大きいほうが良いなと感じることがあります。
14インチのモデルも多いですが、それだと13インチと大きく違わないので、15〜16インチにしました。
Windowsの場合、15.6インチか16インチのどちらかになりますね。
また、17.3インチもありますが、候補が少なすぎる上に、価格が上がります。
大きすぎると持ち運びにも影響しますので、除外しました。
ただ、ディスプレイを大きくするとネックになるのが、次の点です。
本体重量
1.5kgを基準にした理由は、今のMacが1.3kgで、もう少し重くてもOKだからです。
とは言え、重すぎると持ち運びが億劫になるので、アダプターやスマホ分くらいなら、という感じですね。
理想のスペック・条件を満たすパソコンはないと思うと書きましたが、それは本体重量が理由です。
軽量モデルになればなるほど、価格が上がるのが普通ですよね。
本体重量か価格を無視すれば、いくつも候補がありますが、理想のスペック・条件ということで一旦このまま進めます。
価格
上記の本体重量のように、ネックになる条件を無視すれば、10万円以下で十分使えるノートパソコンが買えます。
また、私自身の予算的にもWindowsなら10万円以下で、というところです。
その他
インターフェースにこだわりはありません。
SDカードスロットも、あったらあったで便利ですが、なくても困りません。
アダプターもUSB-C給電できると良いですが、そこに強いこだわりはありません。
指紋認証はあると嬉しいですが、顔認証は必要なしという感じで、条件に入れるほどではないですね。
パソコンメーカーは、第一希望がマウスコンピューター、第二希望がLenovo。
ただ、マウスコンピューターだとかなり条件を緩めないとないはずですので、コスパの良いLenovoから選ぶ形になりそうです。
»パソコンメーカーのおすすめランキング【パソコン修理者が厳選】
なお、Amazonや楽天など、いろいろな場所で購入することができますが、公式サイトで買えるものに絞りました。
理想のスペック・条件を満たすノートパソコンはない
念のため上記条件で探してみましたが、やはり条件をすべて満たすノートパソコンはありませんでした。
引っかかっているのは本体重量か価格です。
価格は引き上げたくないので、本体重量の条件を緩めることにします。
とは言え、2kgオーバーは結構辛いので、2kg以内。
それでは、改めて、現実的なスペック・条件を決めていきましょう。
ノートパソコンの現実的なスペック・条件
ノートパソコンの現実的なスペック・条件は、下記。
- CPU・・・Intel Corei5〜7/AMD Ryzen5〜7
- メモリ・・・16GB以上
- ストレージ・・・M.2 SSD 256GB以上
- ディスプレイ・・・15〜16インチ
- 本体重量・・・2kg以下
- 価格・・・10万円以下
上記条件だと、ものすごい数のノートパソコンがあるはずですので、一部条件を厳しくします。
具体的には、下記の優先順位で絞っていきます。
メモリ32GBよりCPUスコア15,000以上を満たすパソコンのほうが多いはずなので、CPU優先で条件を絞ります。
その後、メモリ32GBでも予算が余るようなら、ストレージに振るという流れです。
これでかなり絞れましたので、その中から、実際に候補を選んでいきましょう。
現実的なスペック・条件を満たすノートパソコン
ここまでで、私がノートパソコンを探すときのスペック・条件が決まりました。
ここからは実際にそのスペック・条件を満たすノートパソコンをご紹介していきます。
1台目:ThinkPad E16 Gen2 AMD:価格com限定プレミアム2
今回紹介する中で、おそらく一番コストパフォーマンスが良いのが、このノートパソコン。
»ThinkPad E16 Gen2 AMD:価格com限定プレミアム2
スペックは、下記の通り。
CPU | AMD Ryzen7 7735HS(3.20GHz 最大4.75GHz) |
メモリ | 32GB(16GB×2) DDR5-4800MHz(SODIMM) |
ストレージ | M.2 SSD 256GB |
ディスプレイ | 16″ WUXGA液晶(1920×1200)IPS、光沢なし、マルチタッチ非対応 |
本体重量 | 1.81kg |
価格 | 99,800円(税込) |
Ryzen7 7735HSはゲーミングPCにも搭載されるレベルのCPU。
そして、10万円以下にも関わらず、メモリが32GB。
本体重量が1.8kgで、アダプターと合わせると2kgを少しだけオーバーします。
本体重量のみで2kg以下という条件なので、一応OKですね。
同じ構成で14インチモデルもあり、こちらは本体重量が1.5kg。
»ThinkPad E14 Gen 6 AMD:価格com限定プレミアム2
指紋センサーなど、カスタマイズをすると10万円を超えてしまいますが、数千円なので許容範囲です。
また、ストレージ容量が256GBだと少ない場合は、1TBバージョンもあります。
1TBバージョンの価格は、109,890円で10万円オーバーですが、それだけの価値がありますね。
»ThinkPad E16 Gen 2 AMD:価格com限定プレミアム 1TBバージョン
2台目:IdeaPad Slim3 Gen8 AMD(15.6型):カスタマイズモデル
2台目は、カスタマイズ前提のこちら。
»IdeaPad Slim3 Gen8 AMD(15.6型):カスタマイズモデル
まず、カスタマイズ前のスペックは、下記の通り。
CPU | AMD Ryzen3 7330U(2.30GHz 最大4.30GHz) |
メモリ | 8GB DDR4-3200MHz(オンボード) |
ストレージ | M.2 SSD 512GB |
ディスプレイ | 15.6″ FHD液晶(1920×1080)IPS、光沢なし、マルチタッチ非対応 |
本体重量 | 1.62kg |
価格 | 59,840円(税込) |
上記だと、この記事の条件を満たしていないので、カスタマイズします。
CPU、メモリを下記のようにカスタマイズしました。
CPU | AMD Ryzen5 7530U(2.00GHz 最大4.30GHz) |
メモリ | 16GB DDR4-3200MHz(オンボード) |
ストレージ | M.2 SSD 512GB |
ディスプレイ | 15.6″ FHD液晶(1920×1080)IPS、光沢なし、マルチタッチ非対応 |
本体重量 | 1.62kg |
価格 | 69,740円(税込) |
+10,000円ほどでカスタマイズできました。
ちなみに、CPUはここから+7,000円ほどでRyzen7までアップグレード可能です。
最初から指紋センサーもついていますし、内蔵カメラも1080pのフルHDが搭載されています。
予算に余裕があるのでメモリを32GBにしたいですが、このモデルは16GBまでしかカスタマイズできません。
しかも、オンボードタイプ。
増設はできますが、労力を考えると簡単に交換できるモデルか、32GBにカスタマイズできるモデルのほうが楽です。
それでも、十分コストパフォーマンスが良いです。
ただ、1台目は拡張性があるのと、やはり性能がかなり良いので、1台目と比較すると悪くはないという印象。
3台目:ThinkBook16 Gen6:価格com限定パフォーマンス2
3台目は、こちら。
»ThinkBook16 Gen6:価格com限定パフォーマンス2
スペックは、下記の通り。
CPU | AMD Ryzen5 7430U(2.30GHz 最大4.30GHz) |
メモリ | 16GB(16GB×1 もしくは 8GB×2) DDR4-3200MHz(SODIMM) |
ストレージ | M.2 SSD 512GB |
ディスプレイ | 16″ WUXGA液晶(1920×1200)IPS、光沢なし、マルチタッチ非対応 |
本体重量 | 1.7kg |
価格 | 77,770円(税込) |
メモリは32GBまでカスタマイズ可能ですが、+26,400円かかります。
カスタマイズすると予算を4,000円ほどオーバーしますが、許容範囲。
ただ、Amazonでは16GBのメモリが5,000〜6,000円で買えますので、割高に感じますね。
メモリを32GBにするなら、Amazonで買って、自分で増設ですね。
CPUに関しても、+20,900円でRyzen7にアップグレード可能です。
ただ、アップグレードしたとしても、単純な性能だけ見れば1台目のほうが上です。
1台目との違いは、ThinkBookは最初から指紋センサーがついていたり、フルHDカメラだったりします。
メモリを自分で32GBにすると、合計で83,000円ほど。
1台目のThinkPadとの価格差は2万円ですが、ThinkBookを基準で考えると、ThinkPadのCPU性能は1.5倍、ストレージ容量は半分ですね。
まとめ:ノートパソコンを買うときのスペック・条件【2024年10月時点】
この記事では、私がノートパソコンを買うときのスペック・条件と候補に選んだノートパソコンを紹介しました。
ノートパソコンのスペック・条件は、下記。
- CPU・・・Intel Corei5〜7/AMD Ryzen5〜7
- メモリ・・・16GB以上
- ストレージ・・・M.2 SSD 256GB以上
- ディスプレイ・・・15〜16インチ
- 本体重量・・・2kg以下
- 価格・・・10万円以下
これだと台数が多いので、下記の条件で絞ります。
メモリ32GBよりCPUスコア15,000以上を満たすパソコンのほうが多いはずなので、CPU優先で条件を絞ります。
その後、メモリ32GBでも予算が余るようなら、ストレージに振るという流れです。
このスペック・条件を満たすノートパソコンの中から、選んだのが下記の3台。
モデル名 | スペック | 価格 |
---|---|---|
ThinkPad E16 Gen2 AMD |
|
99,800円(税込) |
IdeaPad Slim3 Gen8 AMD |
|
69,740円(税込) |
ThinkBook16 Gen6 |
|
77,770円(税込) |
年内に買い替え予定なので、もう少し悩もうかと思います。
現時点では、1台目か3台目のどちらかになりそうですね。