【Excel】INT関数の使い方とROUNDDOWN関数との違い

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【Excel】INT関数の使い方とROUNDDOWN関数との違い

この記事では、ExcelのINT関数について解説していきます。

INT関数の基本的な使い方だけでなく、ROUNDDOWN関数との違いや、INT関数だけで四捨五入、切り上げする方法も解説しています。
ぜひ、最後まで読んで、INT関数の使い方をマスターしましょう。

✅ この記事で解決できる悩み

  • INT関数の使い方を知りたい
  • INT関数を使って、四捨五入や切り上げをする方法を知りたい
  • INT関数とROUNDDOWN関数の違いを知りたい

✅ 記事の信頼性

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この記事は、下記機種を想定して書いています。

💻 Windows、Mac
💻 ノート、デスクトップ、一体型、自作パソコン


【Excel】INT関数の使い方

【Excel】INT関数の使い方

それでは、INT関数の使い方と、INT関数とROUNDDOWN関数の違いについて、詳しく見ていきましょう。

ここでは、以下の3つに分けて解説していきます。

ExcelのINT関数とは?

この記事では関数の挿入を使い、関数を入れていきます。
直接関数を入力する方法、関数の挿入を使う方法の違いは、下記記事で解説しています。
»関数の入れ方【EXCEL/直接入力と関数の挿入の使い方】

ExcelのINT関数とは?

INT関数には上記のような決まりがあります。
『切り捨てて整数にした値を返します』

指定するものは数値だけで、以下のように書きます。

=INT(数値)

例えば、130.65という数値に対してINT関数を使うと、下記のようになります。

INT(130.65)=130

このように、任意の数値の小数点以下を切り捨てて、整数表示してくれます。

INT関数は数値を整数で表示させたいときに使いましょう

具体例として、買い物したときの消費税について考えてみましょう。
ここでは、消費税を10%とします。

12,055円の買い物をすると、消費税が1,205.5円つきますね。

ただ、0.5円というのは存在しないので、実際の消費税は1,205円です。
つまり、小数点以下を切り捨てているわけですね。

INT関数は、こういうときに使います。
例に出した消費税を式で書くと、以下のようになります。

消費税→INT(12,055×0.1)=1,205円

数値が負の数のときは、注意が必要

INT関数は、数値の小数点以下を切り捨てて、整数表示させる関数だと説明しましたが、数値が負の数(マイナス)のときは注意が必要です。

1つ例を見てみましょう。

-123.4という数値があったとします。
INT関数に当てはめると、-123となりそうですが、実は違うのです。

正解は、以下の通りです。

INT(-123.4)=-124

INT関数を使った場合、より小さい数値で整数表示されますので、覚えておきましょう。

INT関数で四捨五入、切り上げをする方法

INT関数で四捨五入、切り上げをする方法もあります。

結論だけ先に書くと、以下のように書くことで、四捨五入、切り上げができるようになります。

  • 四捨五入→INT(数値+0.5)
  • 切り上げ→INT(数値+1)

なぜ、この書き方で四捨五入できるのか、詳しく見てみましょう。

例えば『1.0〜1.4』に0.5を足すと『1.5〜1.9』となります。
『1.5〜1.9』に対しINT関数を使うと、小数点以下は切り捨てられ、得られる結果は1となります。

ところが、『1.5〜1.9』に0.5を足すと『2.0〜2.4』となります。
『2.0〜2.4』に対しINT関数を使うと、小数点以下は切り捨てられ、得られる結果は2となります。

このように、+0.5をした数値に対しINT関数を用いることにより、四捨五入したときと同じ結果が得られます。

切り上げについても同じ要領で考えると、なぜ+1をするのかがわかります。

ただ、ここまでするなら、四捨五入、切り上げに関してはROUND関数、ROUNDUP関数を使った方が楽ですね。
»【Excel】関数を使い、四捨五入・切り捨て・切り上げをする方法

INT関数とROUNDDOWN関数の違いは、切り捨てる桁数を指定できるかどうか

INT関数とROUNDDOWN関数の違いは、切り捨てる桁数を指定できるかどうか

特定の桁数以降の数値を切り捨てる関数にROUNDDOWN関数というものがあります。

ROUNDDOWN関数の詳しい解説は下記をどうぞ。
»【Excel】関数を使い、四捨五入・切り捨て・切り上げをする方法

INT関数もROUNDDOWN関数も数値を切り捨てるという性質は同じです。
ただ、名前が違うように、違うところがあります。

その違いは、以下の通りです。

INT関数とROUNDDOWN関数の違いは、切り捨てる桁数を指定できるかどうか、です。

  • INT関数→小数点以下を切り捨て
  • ROUNDDOWN関数→指定した桁数で切り捨て

このような違いがあります。

ちなみに、INT関数とROUNDDOWN関数は、それぞれ以下のような関係があります。

INT(数値)=ROUNDDOWN(数値,0)

ただし、数値が正の数のときに限る。

両方、小数点以下を切り捨てるということを意味しています。

まとめ:【Excel】INT関数の使い方とROUNDDOWN関数との違い

この記事では、INT関数の使い方とROUNDDOWN関数との違いについて解説しました。

似た関数で、ROUND関数、ROUNDDOWN関数、ROUNDUP関数というものもありますので、状況に応じて使い分けましょう。
»【Excel】関数を使い、四捨五入・切り捨て・切り上げをする方法

関数のみになりますが、順序立てて学べるように、記事を書きました。
このブログで勉強される方は、下記記事をどうぞ。
»【Excel】関数の教科書【基礎〜上級:17記事で解説】

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