この記事では、中古のゲーミングPCについて解説していきます。
ビジネス用途など、いわゆる普通のパソコンの場合は中古もおすすめしています。
特に初心者の方は、中古を避けたほうが無難です。
この記事では、中古ゲーミングPCのメリット・デメリットに触れながら、なぜおすすめしないのか、その理由を解説していきます。
✅ この記事で解決できる悩み
- 中古のゲーミングPCを買おうか迷っている
- 中古ゲーミングPCのメリット・デメリットを知りたい
- 中古ゲーミングPCを勧めない理由を知りたい
✅ 記事の信頼性
中古ゲーミングPCってどうなの?【結論:おすすめしない】
特に、初心者の方にはおすすすめしません。
詳しくはこのあとのメリット・デメリットで解説していきますが、ざっくりまとめると以下の2つの理由でおすすめしていません。
- どのパソコンを買えば良いか判断しづらい
- 故障・不具合など、万が一のときに困る
逆に言えば、上記2点が問題なければ、中古のゲーミングPCでもOKです。
『どのパソコンを買えば良いか判断しづらい』というのは、主にコストパフォーマンスの面です。
つまり、価格に見合った価値があるのか、が新品に比べわかりづらいです。
例えば、とあるショップで次のような構成がセール価格として約17万円で販売中です。
CPU | Intel Corei7-13700F |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 512GB |
グラフィックス | GeForce RTX3070 |
また、同じショップで次のような構成が約11万円で販売中です。
CPU | Intel Corei7-10700 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 512GB+HDD 2TB |
グラフィックス | GeForce RTX2080 |
1つ目は現在も新品で販売されているような構成で、2つ目は3世代ほど前の構成です。
新品の場合、同じ構成のパソコンも多く、それぞれを比較すればどちらが得なのかはすぐにわかります。
また、1つ目のように新品と比較しやすいものも、どれくらい得なのかはわかりやすいです。
ただ、古くなればなるほど比較対象が減りますし、比較できたとしても、劣化具合や付属品の有無など、完全に同条件のものを探すのは難しいです。
そのため、価格に見合った価値があるのかが判断しづらくなります。
ちなみに、1つ目と同じ構成で、新品の最安値が19〜20万円です。
価格差は2〜3万円ですが、このあと解説するメリット・デメリットも考慮すると、新品のほうがおすすめですね。
中古ゲーミングPCのメリット
中古ゲーミングPCにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
主なメリットは、次の2つです。
メリット①:価格が安い
実際にいろいろなショップを見ていると『これでこの価格ならお得』と思えるモデルも多いです。
逆に、『これなら新品のほうがいいな』と感じるモデルもあります。
また、価格が安いことがメリットではありますが、価格だけで選ぶと後悔しやすいです。
特に激安品はゲーミングPCとしてはスペックが低いものが多く、プレイしたいゲームの推奨スペックを満たしていないなんてこともあります。
中古のゲーミングPCだと、このあたりの『価格相応なのか』を自分で判断しないといけません。
『中古ゲーミングPCってどうなの?【結論:おすすめしない】』でも書いたように、ご自身で判断できない場合は、中古を避けたほうが無難です。
メリット②:生産終了モデルが買える
ゲーミングPCの場合、コラボモデルや限定モデルもあったりしますので、そういうモデルが欲しい場合は中古もアリですね。
ただし、特定のモデルを狙って中古ゲーミングPCを買う方の割合は少なく、やはり価格のメリットのほうが断然大きいですね。
中古ゲーミングPCのデメリット
続いて、中古ゲーミングPCのデメリットを見ていきましょう。
主なデメリットは、次の4つです。
デメリット①:価格が上がると、コスパが下がる
『中古ゲーミングPCってどうなの?【結論:おすすめしない】』で見たゲーミングPCをもう一度見てみましょう。
構成は、次の通り。
CPU | Intel Corei7-13700F |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 512GB |
グラフィックス | GeForce RTX3070 |
中古と新品で、それぞれ次のような違いがあります。
- 中古・・・約17万円/1ヶ月保証
- 新品・・・約20万円/3年保証
新品であることや保証を考えると、新品のほうが良いですね。
これはあくまで1例ですが、中古ゲーミングPCにおいては、価格が上がるとコストパフォーマンスが下がる傾向にあります。
逆に、激安モデルには『5万円でこれが買えるのか』と思えるようなものもあります。
ただ、その分スペックは低めになっていますので、自分の希望に合うかはしっかり見極めないといけません。
コストパフォーマンスに関しては傾向の話であり、高額でもコストパフォーマンスが良いモデルはあります。
デメリット②:保証期間が短い
新品の場合、1年保証のショップが多く、マウスコンピューターでは3年保証も導入されています。
»マウスコンピューターの評判や口コミは?おすすめする理由も解説!
有料での延長保証が用意されているショップが多いですが、その金額は本体価格の10〜20%ほど。
もし最初から延長保証に入る予定であれば、中古で延長保証代を払うより、最初から新品を買っておいたほうが良いケースが多いです。
また、ゲーミングPCは、普通のパソコンを比べると高額なパーツが使われていたりします。
そして、その価格に比例して、パーツの故障や不具合があったときにかかる金額も高くなります。
保証が長ければ、保証で何とかなることも多いです。
ただ、中古の場合は保証で対応できる期間が短いため、結果的に出費が増えるということにもなりかねません。
もちろん、性能を下げれば価格は下がりますが、それでもそれなりの金額がかかります。
さらに、自分で交換できない場合は、ショップに依頼することにより分解作業費もかかるわけですね。
これは『パーツの故障や不具合があったとき』の話なので、壊れなければ関係ありません。
と言っても、いつ壊れるかわからないのも事実ですし、機械ですので、使っているうちにどこかが壊れる可能性は高いです。
そのため、『デメリット①:価格が上がると、コスパが下がる』で比較したような2〜3万円差のモデルであれば、保証が長い新品のほうが安心して長く使えます。
デメリット③:寿命が短め
中古でも全然壊れないこともあれば、新品でもすぐに壊れることもあります。
ただし、各部品の平均的な寿命を考えれば、中古のほうが壊れる可能性は高くなります。
そういうこともあり新品に比べると保証が短いわけですね。
デメリット④:使われているパーツが古い
『去年買って、今年手放された』ような比較的新しいパソコンを除けば、使われているパーツが古いのは当たり前です。
パーツが古いということは『デメリット③:寿命が短め』以外にも困る点があります。
例えば、グラフィックボードが故障したとします。
グラフィックボードを交換すれば直りますので、『せっかくだから、最新のグラボにしよう』と考えることもありますよね。
ただ、ここで考えるべきことがあります。
- 新しいグラボはマザーボードに合うのか、他のパーツに干渉しないのか
- 新しいグラボの性能がちゃんと引き出せるのか
1つ目は、何となく想像できるかと思います。
各パーツごとに規格がありますので、ちゃんと合うものなのか確認して買う必要があります。
また、グラボの高性能化に伴い、グラボの本体サイズも大きくなっています。
そのため、新しくしたら入らなくなった、他のパーツに当たってしまうという可能性もあります。
2つ目は、性能の問題です。
グラボを新しくしても、他のパーツはそのままです。
こういう場合、低いほうに合わせた性能しか出ません。
これは車で考えるとわかりやすいかもしれません。
これだけでスポーツカーのように走れるかというと、そうではないですよね。
スポーツカーはボディの形状からタイヤ、シャフトの1つまで、すべてがスポーツカー仕様なわけですね。
このように、どこかが故障した場合はパーツを変えれば直るのですが、大きくスペックアップするのは難しいケースが多いです。
中古ゲーミングPCを買うときの注意点
ここまで解説してきた点を踏まえて、それでも価格が最優先など、中古が良いなということもあるかと思います。
そこで、ここからは中古ゲーミングPCを買う上で気をつけてもらいたい点を解説していきます。
注意点①:メルカリ・ヤフオクなど、個人からは買わない
今までたくさん中古パソコンを買ってきましたが、2台だけひどいものがありました。
それは、オークションサイト、フリマサイト(アプリ)で買ったもので、個人が出品しているパソコンでした。
オークションサイト、フリマサイト(アプリ)でも企業が出品している場合もありますので、すべてがダメというわけではありません。
ただし、個人が出品しているパソコンの場合、どこまで検査されているパソコンなのかわかりません。
さらに、ノークレーム・ノーリターンと書かれているものが多く、何かあってもすべて自己責任です。
中古ゲーミングPCを扱うショップはいろいろありますので、個人から買うメリットはほとんどないと考えています。
注意点②:ゲームの推奨スペックを満たしているか確認する
ゲームではなく、動画編集などの場合も同じです。
使用するソフトの推奨スペックを満たしているか、しっかり確認しましょう。
例えば、Fortniteの場合、最小スペック、推奨スペック、最高スペックの3つに分かれます。
✔ 最小スペック
✔ 推奨スペック
✔ 最高スペック
最高スペックを満たしているに越したことはないですが、最低でも推奨スペックを基準に選びたいところです。
注意点③:保証や返品条件を必ず確認する
中古ゲーミングPCの保証期間は1〜3ヶ月のショップが多いです。
また、同じショップでも商品によって保証期間が違う場合がありますので、購入前に確認しましょう。
保証は長いほうが安心ですが、中には初期不良の1〜2週間だけということもあります。
『すぐ壊れないか心配…』という場合は、なるべく保証が長いショップで買うのがおすすめです。
また、ショップによっては、中古であっても延長保証が用意されていることもあります。
中古ゲーミングPCを買うなら、ショップ選びが重要
最後に、中古ゲーミングPCを扱うショップをいくつかピックアップしました。
中古を買うときに重要になってくるのは、ショップ選びです。
少しでもリスクを減らせるように、参考にしてもらえたらと思います。
PC WRAP【3年保証&返品OK】
PC WRAPは別記事『【買うならどこ?】中古パソコンのおすすめショップ5選【PC修理者が厳選】』でも登場したショップです。
PC WRAPをおすすめしている理由は、次の2点。
- 3年保証
- 理由によらず返品できる、わがまま返品サービス
3年保証は他店では本体価格の10〜20%かかるところが多いですが、PC WRAPは無料です。
また、返品できるお店もありますが、そのほとんどが送料は購入者負担となっています。
ところが、PC WRAPは返品時の送料もPC WRAP負担です。
ゲーミングPCはかなり少ないですが、ここまで保証、返品条件が手厚い中古ショップは他にありません。
ドスパラ【商品数が多い】
ドスパラはゲーミングPCで必ず名前が挙がるほど有名ですが、実は中古も扱っています。
台数も300台近くあり、RTX4090搭載モデルなど、現行モデルも多く並んでいます。
高額モデルの中には、新品と比べると10万円ほど安く買えるモデルもあり、中古ゲーミングPCを買うなら必見のショップです。
基本は1ヶ月保証ですが、無料の会員登録で3ヶ月保証、商品代金の10%で1年保証に延長できます。
パソコン工房【各地に実店舗あり】
パソコン工房は多くの地域に実店舗があります。
そして、HPの商品説明欄には販売店舗も記載されていますので、たまたま近くの店舗にあれば見にいけるのはメリットですね。
基本は1〜3ヶ月保証で、有料オプションで最大3年保証まで用意されています。
ただし、3年保証にしたときの金額は商品代金の25%と高め。
3年保証をつけるなら、最初から3年保証の新品をマウスコンピューターで買ったほうが良いケースがほとんどです。
なお、パソコン工房以外にも通販専門のデジタルドラゴンも運営していますが、こちらは台数が少ないです。
その代わり、送料は購入者負担となりますが、14日間の返品保証があったり、デジタルドラゴンだけのポイントもあります。
ソフマップ【延長保証が安め&返品保証あり】
ソフマップも、地域は限られますが実店舗があります。
そして、HPの商品説明欄には販売店舗も記載されていますので、たまたま近くの店舗にあれば見にいけますね。
基本保証は1ヶ月。
有料オプションで最大5年の延長保証が用意されており、オプション価格が他のショップより安めです(本体価格の約7%)。
さらに、送料は購入者負担となりますが、10日間の返品保証もあります。
まとめ:中古ゲーミングPCってどうなの?【結論:おすすめしない】
この記事では、中古のゲーミングPCについて解説しました。
特に、初心者の方にはおすすめできません。
理由は、次の2点でした。
- どのパソコンを買えば良いか判断しづらい
- 故障・不具合など、万が一のときに困る
上記2点が問題なければ、中古ゲーミングPCはお得感がありますね。
ただ、自信を持って大丈夫と言える方のほうが少ないと思われますので、新品のほうが安心して、長く使うことができるはずです。
新品でもセールを利用すれば、かなりコストパフォーマンスが良いモデルが手に入ります。
»【随時更新】BTOパソコンのセール情報まとめ
関連記事もありますので、ぜひ参考にしてください。