この記事では、COUNT関数とCOUNTA関数にはどういった違いがあるのかを解説していきます。
また、COUNT関数とCOUNTA関数の基本的な決まりや具体例も解説していますので、違いを知り、うまく使い分けられるようにしましょう。
✅ この記事で解決できる悩み
- COUNT関数とCOUNTA関数の使い方を知りたい
- COUNT関数とCOUNTA関数の違いを知りたい
- 個数が合わないときの原因を知りたい
✅ 記事の信頼性
<想定機種>
この記事は、下記機種を想定して書いています。
💻 Windows、Mac
💻 ノート、デスクトップ、一体型、自作パソコン
【Excel】COUNT関数とCOUNTA関数の使い方
まずは、COUNT関数とCOUNTA関数には、どのような決まりがあるのか、どういったときに使うのかを見ていきます。
この記事では関数の挿入を使い、関数を入れていきます。
直接関数を入力する方法、関数の挿入を使う方法の違いは、下記記事で解説しています。
»関数の入れ方【EXCEL/直接入力と関数の挿入の使い方】
COUNT関数
COUNT関数には、上記のような決まりがあります。
『範囲内の、数値が含まれるセルの個数を返します』
ポイントは赤枠の部分です。
COUNT関数が数えられるのは、数値データのみなんですね。
つまり、文字列が入っているセルや空白のセルは数えられません。
数値データとは、数値や日付など、計算式で計算できるものになります。
このような決まりになっていますので、COUNT関数は数値データが入ったセルの数を数えたいときに使います。
COUNTA関数
COUNTA関数には、上記のような決まりがあります。
『範囲内の、空白でないセルの個数を返します』
赤枠の部分にも書かれていますが、『すべてのデータ型の値が計算の対象となります』。
つまり、数値でも文字列でも、セル内に何か入っていればカウントしてくれます。
このような決まりになっていますので、COUNTA関数は数値データや文字列を含めた、空白以外のセルの数を数えたいときに使います。
【Excel】COUNT関数、COUNTA関数の違いは?
ここまでで、COUNT関数とCOUNTA関数の基本的な決まりとどういったときに使うのかがわかりました。
ここからは具体例なども交え、COUNT関数とCOUNTA関数の違いをしっかり押さえていきましょう。
COUNT関数とCOUNTA関数の違いは、数えられるデータの種類
COUNT関数とCOUNTA関数の違いを簡単にまとめてみましょう。
- COUNT関数
→数値が入ったセルの数を数えたいとき - COUNTA関数
- 空白以外のデータを数えたいとき
- 文字列なども含んだセルの数を数えたいとき
このように、COUNT関数は数値データのみを、COUNTA関数はどんな種類のデータでも数えることができました。
では、実際に具体例を見て、理解を深めていきましょう。
具体例:COUNT関数とCOUNTA関数の使い方
いくつか簡単な具体例を見ていきます。
具体例では、下記の表を使います。
COUNT関数
B列(次回納品日)に日付が入っているセルの数を数えてみます。
次回納品日の範囲がB2〜B7なので、入れる式は以下のようになります。
式が合っているのを確認し、ENTERキーを押します。
答えは『4』となりました。
数えるのは数値のみなので、文字列の『キャンセル』はカウントされません。
同じように、C列(納品個数)に個数が入っているセルの数を数えてみます。
納品個数の範囲がC2〜C7なので、入れる式は以下のようになります。
式が合っているのを確認し、ENTERキーを押します。
答えは『5』となりました。
納品個数には数値しか入っていないため、データが入っているセルを全て数えられました。
COUNTA関数
COUNT関数と同じように、B列(次回納品日)とC列(納品個数)にデータが入っているセルの数を数えてみます。
まずは、次回納品日をみてみましょう。
上記のような式が入ります。
返ってきた答えは『5』でした。
COUNTA関数は文字列『キャンセル』も数えることができるため、COUNT関数のときより1つ増えました。
納品個数の列も数えていきます。
こちらも、上記のような式が入ります。
答えは『5』となりました。
空白セルが1つあるので、それ以外のセルが数えられました。
数値データしか入っていない場合は、COUNT関数でもCOUNTA関数でも同じ結果が得られます。
ただし、数値データしか入っていないはずなのに、たまに答えが合わないことがあります。
次は、答えが合わないときの原因について見てみましょう。
COUNT関数とCOUNTA関数の答えが合わないときの原因
上記で見たように、数値データしか入っていない場合は、COUNT関数でもCOUNTA関数でも同じ結果が得られるはずです。
ところが、COUNT関数とCOUNTA関数の答えが合わないことがあります。
ここでは、よくある例を1つ見てみましょう。
先ほどと同じように見えますが、答えが『6』になっています。
どういうことでしょう。
実は…
このように、スペースが入ってしまっています。
COUNTA関数は、空白以外のセルは全て数えてくれます。
そのため、目には見えなくてもデータ(この例だとスペース)が入っていれば、1つとカウントするわけですね。
うまく個数が合わないときは、このようなこともありますので、注意が必要です。
まとめ:COUNT関数とCOUNTA関数の違い
この記事では、COUNT関数とCOUNTA関数の違い、それぞれの関数の使い方をみてきました。
違いは、以下の通りでしたね。
- COUNT関数
→数値データが入ったセルの数を数えたいとき - COUNTA関数
- 空白以外のデータが入ったセルの数を数えたいとき
- 文字列なども含んだセルの数を数えたいとき
ポイントを押さえて、しっかり使い分けていきましょう。
このブログで勉強される方は、下記記事をどうぞ。
»【Excel】関数の教科書【基礎〜上級:17記事で解説】
Excelついて、『基本的な内容を広く知りたい』という方は、下記の書籍がおすすめです。
»FOM出版 よくわかるExcelシリーズ