先日、Twitterにて、以下のリプライを頂きました。
予算はOffice込みで11万円くらいです。
おすすめのノートパソコンはありますか?
※ご本人様がツイートを非公開にしているため、要約しています。
ご希望のアプリの中で、一番スペックを必要とするものがBlenderです。
そのため、Twitterでは、Blenderに適したノートパソコンという形で回答しました。
Officeの件、ありがとうございます!
少し長くなりますが、お付き合いください<(_ _)>まず、パソコンの提案からいきますね。
このあたりが良さそうです。8万円ちょっとで、かなり良さげです。
必要スペックも満たしてますし、コスパ良いです。https://t.co/i2qGavye0q🔽
— レオ@パソコントラブル解決ブログ (@Leo__Blog) February 5, 2021
ただ、文字数の関係もあり、簡単な回答になったため、この記事でより詳しく解説していきます。
また、2022年になりBlenderの推奨スペックも変更になったため、そちらも踏まえ最新の情報をお届けします。
✅ この記事で解決できる悩み
- Blenderを動かすための推奨スペックを知りたい
- Blenderに適したノートパソコンを探している
- Blender用のノートパソコン選びの注意点について知りたい
✅ 記事の信頼性
<想定機種>
この記事は、下記機種を想定して書いています。
💻 Windows10、11
💻 ノートパソコン
Blenderの推奨スペックとノートパソコン選びの注意点
まずは、Blenderについて簡単におさらいしましょう。
その上で、Blenderを動かすのに必要なスペック、ノートパソコンを選ぶ際の注意点について解説していきます。
Blenderについておさらい
一般的な3DCGアプリケーションは数万円以上することが多いので、無料で使えるという点で非常に人気のあるアプリケーションです。
3DCGアニメーションが作れるだけでなく、以下のような機能も備わっています。
- 3Dモデリング
- モーショングラフィックス
- アニメーション
- シミュレーション
- レンダリング
- デジタル合成
- 動画編集
ただし、3Dのものを扱うため、それに見合ったスペックのパソコンが必要とされます。
では、必要スペックはどれくらいなのか、詳しく見ていきましょう。
Blenderを動かすための推奨スペック

引用:Blender公式サイト
英語で分かりづらいかと思いますので、大事な部分だけ日本語でまとめます。
✔ 最小動作スペック
- CPU・・・4コア
- メモリ・・・8GB
- グラフィック性能・・・2GB
最小というのは、『Blenderを動かすのに、最低でもこれだけ必要』という基準です。
Blender自体は動作しますが、機能によっては快適に使えない可能性があります。
✔ 推奨動作スペック
- CPU・・・8コア
- メモリ・・・32GB
- グラフィック性能・・・8GB
推奨動作スペックとなりますので、上記を満たしていればBlenderを満足に使うことができます。
このあとでも解説しますが、パソコンを買うときには上記の推奨動作スペックを基準にしましょう。
また、OSやグラフィック性能に関して、以下のような決まりがあります。
OSに関しては、WindowsにもMacにも対応しています。
グラフィック性能に関しては、以下を満たしている必要があります。
- NVIDIA・・・GeForce 400以降のモデル
- AMD・・・GCN 第1世代以降のモデル
現行モデルであれば上記を満たしているものが多いので、あまり気にする必要はありません。
Blender用のノートパソコン選びの注意点
推奨動作スペックは、以下の通りでしたね。
- CPU・・・8コア
- メモリ・・・32GB
- グラフィック性能・・・8GB
この中で、一番満たすのが難しく、かつ、高額になる要因はグラフィック性能です。
普通のノートパソコンではグラフィック性能を満たせるものがありませんので、ゲーミングノートパソコンレベルの性能が必要となります。
実は、少し前までは最小動作スペック、推奨動作スペック、最適動作スペックと3段階だったのです。
ところが、2段階になったことにより、推奨動作スペックを満たすノートパソコンが減ってしまいました。
どうしても現在の推奨スペックを満たすのが難しい場合は、以前の推奨スペックを基準にパソコンを選ぶと良いでしょう。
ちなみに、以前の推奨スペックは下記の通りです。
- CPU・・・4コア
- メモリ・・・16GB
- グラフィック性能・・・4GB
次はBlenderに最適なおすすめノートパソコンを予算別で見てみましょう。
【〜15万円】Blenderに適したおすすめノートパソコン
まずは、15万円以内で買えるBlenderに適したおすすめノートパソコンをご紹介していきます。
ただ、この価格帯だと現在の推奨スペックを満たすことができないため、以前の推奨スペックを基準に探しました。
カスタマイズすることにより現在の推奨スペックにかなり近づくモデルもありますので、参考にしてください。
セールなどのタイミングによって価格が変動しますので、気になるものがあれば、公式サイトでより詳しい内容を確認してみてください。
【高コスパ】Lenovo『IdeaPad Slim 560 Pro』
1つ目は、Lenovoのゲーミングノートパソコン『IdeaPad Slim 560 Pro』です。
»Lenovo公式サイトでチェックする
バリエーションが2つありますが、ゲーミングエディションのスペックは以下の通りです。
- CPU・・・8コア/AMD Ryzen7 5800H
- メモリ・・・16GB
- グラフィック性能・・・4GB/GeForce GTX1650
- ストレージ・・・512GB NVMeSSD
- OS・・・Windows11
- ディスプレイ・・・16インチ
以前の推奨動作スペックを満たしています。
この性能で114,840円(税込)と、非常にコストパフォーマンの良いノートパソコンです。
Officeソフトなし、Officeソフトありの2つがありますが、OfficeソフトなしのほうがCPUの性能が良いです。
もちろん、Officeソフトありのほうでも以前の推奨動作スペックを満たしています。
レビューも256件ついており、評価は☆4.4です。
【最新モデル】Lenovoの『IdeaPad Gaming 370i』
2つ目は、Lenovoのゲーミングノートパソコン『IdeaPad Gaming 370i』です。
»Lenovo公式サイトでチェックする
構成がいくつかありますが、おすすめのRTX3060搭載モデルのスペックは以下の通りです。
- CPU・・・高性能4コア+省エネ8コアの計12コア/インテル Corei5-12450H
- メモリ・・・16GB
- グラフィック性能・・・6GB/GeForce RTX3060
- ストレージ・・・512GB NVMeSSD
- OS・・・Windows11
- ディスプレイ・・・16インチ
以前の推奨スペックを満たしていますので、基本モデルのままで大丈夫です。
グラフィック性能に関してですが、RTX3050とRTX3050Ti、RTX3060の3パターンがあります。
価格差もそこまでありませんので、断然RTX3060のモデルがおすすめです。
また、冷却性能が向上したことにより、高負荷がかかる作業を続けてもパフォーマンスが落ちません。
価格は、149,820円(税込)。
レビューは70件あり、☆4.6と高評価です。
»Lenovo公式サイトでチェックする
【ストレージ追加可能】FRONTIERの『FRLN711/B』
3つ目は、FRONTIERのゲーミングノートPC『FRLN711/B』です。
»FRONTIER公式サイトでチェックする
以前の推奨スペックを満たしており、本体スペックは下記の通りです。
- CPU・・・8コア/インテル Corei7-11800H
- メモリ・・・16GB
- グラフィック性能・・・4GB/GeForce GTX1650
- ストレージ・・・512GB NVMeSSD
- OS・・・Windows10
- ディスプレイ・・・15.6インチ
メモリは最大64GBまでカスタマイズできますので、32GBで購入すれば現在の推奨スペックに近づきます。
また、カスタマイズでセカンドストレージを追加することもできます。
価格は、139,800円(税込)。
»FRONTIER公式サイトでチェックする
【15〜25万円】Blenderに適したおすすめノートパソコン
次は、15〜25万円で買えるBlenderに適したおすすめノートパソコンをご紹介していきます。
この価格帯でもまだ現在の推奨スペックを満たすことができないため、以前の推奨スペックを基準に探しました。
カスタマイズすることにより現在の推奨スペックにかなり近づくモデルもありますので、参考にしてください。
セールなどのタイミングによって価格が変動しますので、気になるものがあれば、公式サイトでより詳しい内容を確認してみてください。
【最新モデル】パソコン工房の『LEVEL 17FX162-i7-RAZX』
1つ目は、パソコン工房のゲーミングノートパソコン『LEVEL 17FX162-i7-RAZX』です。
»パソコン工房公式サイトでチェックする
以前の推奨スペックを満たしており、本体スペックは下記の通りです。
- CPU・・・高性能6コア+省エネ8コアの計14コア/インテル Core i7-12700H
- メモリ・・・32GB
- グラフィック性能・・・6GB/GeForce RTX3060
- ストレージ・・・1TB NVMeSSD
- OS・・・Windows11
- ディスプレイ・・・17.3インチ
2022年8月発売モデルで、現在の推奨スペックに近い性能があります。
この性能で208,800円(税込)と、非常にコストパフォーマンの良いノートパソコンです。
ただ、17.3インチということもあり、本体だけでも約2.6kg。
アダプターのことも考えると、頻繁に持ち歩くには辛い重さですね。
据え置きとして使うことが多いのであれば、おすすめです。
価格は、208,800円(税込)。
»パソコン工房公式サイトでチェックする
【コスパ最高】Lenovoの『Legion760(82N600GRJP)』
2つ目は、Lenovoのゲーミングノートパソコン『Legion760』です。
»Lenovo公式サイトでチェックする
以前の推奨スペックを満たしており、本体スペックは下記の通りです。
- CPU・・・8コア/AMD Ryzen7 5800H
- メモリ・・・16GB
- グラフィック性能・・・8GB/GeForce RTX3070
- ストレージ・・・1TB NVMeSSD
- OS・・・Windows11
- ディスプレイ・・・16インチ
記事執筆時点では、購入時にメモリのカスタマイズができませんが、購入後にご自身、もしくは修理店などで32GBまで増やすことは可能です。
+20,000円ほどで32GBにすることができ、現在の推奨スペックを満たすパソコンが手に入りますので、かなりコストパフォーマンスが良いですね。
気をつける点は重量で、本体とアダプターを合わせると3kgオーバー。
ただ、このくらいの性能で軽いモデルとなると価格が高くなるので、仕方ない点かもしれませんね。
Legion7シリーズは、レビューも☆4.5と高評価。
価格は、209,800円(税込)。
»Lenovo公式サイトでチェックする
このあとの『【高評価】Lenovoの『Legion760』』で、この機種の上位版をご紹介します。
【25万円〜】Blenderの推奨動作スペックを満たすノートパソコン
ここからは、現在の推奨スペックを満たすノートパソコンをご紹介していきます。
グラフィック性能を満たすのが難しく、かつ、売り切れも多かったため、候補がかなり少なかったです。
ただ、その分間違いのないものを選びましたので、ぜひ参考にしてください。
セールなどのタイミングによって価格が変動しますので、気になるものがあれば、公式サイトでより詳しい内容を確認してみてください。
【高性能なのに薄型軽量】マウスコンピューターの『DAIV 6H』
1つ目は、マウスコンピューターのクリエイター向けハイスペックノートパソコン『DAIV 6H』です。
»マウスコンピューター公式サイトでチェックする
現在の推奨スペックを満たしており、本体スペックは下記の通りです。
- CPU・・・高性能6コア+省エネ8コアの計14コア/インテル Corei9-12900H
- メモリ・・・32GB
- グラフィック性能・・・8GB/GeForce RTX3070Ti
- ストレージ・・・1TB NVMeSSD
- OS・・・Windows11
- ディスプレイ・・・16インチ
メモリはカスタマイズすることができますので、さらに性能を上げることもできます。
また、本体重量も約1.65kgと軽く、持ち運びもしやすいですね。
ディスプレイの解像度も2560×1600と高いです。
解像度が高いことにより、表示領域が増えることで編集もしやすく、効率的に作業を進められます。
価格は、369,800円(税込)。
»マウスコンピューター公式サイトでチェックする
【高評価】Lenovoの『Legion760(82N600GKJP)』
2つ目は、Lenovoのゲーミングノートパソコン『Legion760』です。
»Lenovo公式サイトでチェックする
現在の推奨スペックを満たしており、本体スペックは下記の通りです。
- CPU・・・8コア/AMD Ryzen9 5900HX
- メモリ・・・32GB
- グラフィック性能・・・16GB/GeForce RTX3080
- ストレージ・・・1TB NVMeSSD
- OS・・・Windows11
- ディスプレイ・・・16インチ
先にご紹介した『【コスパ最高】Lenovoの『Legion760』』の上位版になりますね。
RTX3080搭載で30万円以下のノートパソコンは数えるほどしかなく、Legion760のコストパフォーマンスはかなり高いです。
ただし、パワーがある分、重量もかなり重いです。
アダプターも300Wと大きなもので、アダプターだけでも約1kg。本体と合わせると、約3.5kgと、頻繁に持ち運ぶのは厳しいですね。
それでも性能、コスパは最高で、Legion760を含む、Legion7シリーズはレビュー116件で☆4.5と高評価です。
価格は284,790円(税込)。
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まとめ:Blenderの推奨スペックとおすすめノートパソコン
この記事では、Blenderの推奨スペックとおすすめノートパソコンについて解説しました。
快適に使うためには、以下の推奨スペックを基準にすると良いですね。
- CPU・・・8コア
- メモリ・・・32GB
- グラフィック性能・・・8GB
上記を満たすのがどうしても難しい場合は、以前の推奨スペックを基準に選びましょう。
以前の推奨スペックは、下記の通りです。
- CPU・・・4コア
- メモリ・・・16GB
- グラフィック性能・・・4GB
上記どちらかの推奨スペックを満たすパソコンとして、以下の7台をご紹介しました。
ノートパソコン | 詳しく見てみる |
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【高コスパ】Lenovo『IdeaPad Slim 560 Pro』 | |
【最新モデル】Lenovoの『IdeaPad Gaming 370i』 | |
【ストレージ追加可能】FRONTIERの『FRLN711/B』 | |
【最新モデル】パソコン工房の『LEVEL 17FX162-i7-RAZX』 | パソコン工房公式サイトでチェックする |
【コスパ最高】Lenovoの『Legion760(82N600GRJP)』 | |
【高性能なのに薄型軽量】マウスコンピューターの『DAIV 6H』 | |
【高評価】Lenovoの『Legion760(82N600GKJP)』 |
上の5つは以前の推奨スペックを満たしており、下の2つは現在の推奨スペックを満たしています。
気になるものは、ぜひチェックしてみてください。