VLOOKUP関数とHLOOKUP関数の違いは?使い方をExcel講師が解説!

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VLOOKUP関数とHLOOKUP関数の違いは?使い方をExcel講師が解説!

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【Excel】VLOOKUP関数とHLOOKUP関数の違いは?

【Excel】VLOOKUP関数とHLOOKUP関数の違いは?

それでは、VLOOKUP関数とHLOOKUP関数の違いについて見ていきましょう。

例えば、以下のような表があったとします。

文房具の単価と在庫数の管理表

『ノートの在庫数は?』と聞かれたら、すぐに50とわかりますね。
理由は、表が3行×5列と小さいからです。

では仮に、この表が100行×100列だったら、どうでしょうか。
また、別のシートから探す場合は、どうでしょうか。

とても大変ですし、面倒ですね。

このように、表が大きい場合や別のシートから探す場合に役立つのが、VLOOKUP関数やHLOOKUP関数です。
VLOOKUP関数やHLOOKUP関数を使えば、簡単に探している値を求めることができます。

どちらも、同じ性質の関数ですが、違いは何でしょうか。

VLOOKUP関数とHLOOKUP関数の違いは、縦に探すか、横に探すか、です。

どういうことか、解説していきます。

VLOOKUP関数、HLOOKUP関数の使い方は、のちほど詳しく解説します。
まずは、ざっくりとしたイメージを把握してもらえたらと思います。

VLOOKUP関数は縦に進む

VLOOKUP関数の決まりは、以下のようになっています。

【Excel】VLOOKUP関数とは?

『指定された範囲の1列目で特定の値を検索し、指定した列と同じ行にある値を返します。テーブルは昇順で並べて置く必要があります。』

例えば、『ノートの在庫数』を求めるとき、VLOOKUP関数では、以下のような順序で動きます。

【Excel】VLOOKUP関数の図解

最初に、先頭列から『在庫数』という値を探してきます。
先頭列の上から下へ『在庫数』を探していき、見つけたら止まるイメージです。

その後、指定した列番号の数だけ右に移動し、探している値を求めます。

ちなみに、VLOOKUP関数のVはVerticalの頭文字で、垂直、縦という意味です。

HLOOKUP関数は横に進む

HLOOKUP関数の決まりは、以下のようになっています。

【Excel】HLOOKUP関数とは?

『指定したテーブルまたは配列の先頭行で特定の値を検索し、指定した列と同じ行にある値を返します。』

例えば、『ノートの在庫数』を求めるとき、HLOOKUP関数では、以下のような順序で動きます。

【Excel】HLOOKUP関数の図解

最初に、先頭行から『ノート』という値を探してきます。
先頭行の左から右へ『ノート』を探していき、見つけたら止まるイメージです。

その後、指定した行番号の数だけ下に移動し、探している値を求めます。

ちなみに、HLOOKUP関数のHはHorizonalの頭文字で、水平、横という意味です。

このように、同じ値を求めているのですが、VLOOKUP関数とHLOOKUP関数では進み方が違うわけですね。

『VLOOKUP関数は縦、HLOOKUP関数は横』と覚えておきましょう。

では、ざっくりとしたイメージがわかったところで、実際にどのように使うのかを詳しく解説していきます。

【Excel】VLOOKUP関数の使い方【具体例でわかりやすく解説】

【Excel】VLOOKUP関数の使い方【具体例でわかりやすく解説】

この記事では関数の挿入を使い、関数を入れていきます。
直接関数を入力する方法、関数の挿入を使う方法の違いは以下の記事で解説しています。
»関数の入れ方【EXCEL/直接入力と関数の挿入の使い方】

それでは、VLOOKUP関数の使い方を見ていきましょう。

文房具の単価と在庫数の管理表

解説では、この文房具の単価と在庫数の管理表を使い、以下の例を考えてみます。

上記の表から、ノートの在庫数を求めてみましょう。

【Excel】VLOOKUP関数の決まり

VLOOKUP関数には、上記のような決まりがあります。
『指定された範囲の1列目で特定の値を検索し、指定した列と同じ行にある値を返します。テーブルは昇順で並べて置く必要があります。』

ポイントは『指定された範囲の1列目で』という部分で、ここを意識するとわかりやすくなります。

簡単に図で表すと、以下のようになります。

【Excel】VLOOKUP関数の図解

また、VLOOKUP関数で指定するのは、以下の4つです。

  • 検索値
  • 範囲
  • 列番号
  • 検索方法

それでは、上から順番に解説していきます。

検索値

指定された範囲の1列目で何という値で検索するか、です。

今回の例でいうと、ノートの在庫数を調べたいので、『在庫数』が検索値になります。

検索値は必ず、指定された範囲の1列目にないといけませんので、ここだけ気をつけましょう。

これは、次の『範囲』にも関係のある話なので、このまま次に進みましょう。

範囲

値を探す対象となる表の範囲です。

今回の例でいうと、A1〜E3に表があるので、これが範囲となります。

ここで注意点があります。

表全ての範囲を指定すれば良いわけではなく、検索値が指定された範囲の1列目に来るように範囲を指定しないといけません。

どういうことか、下記の表で解説します。

文房具の単価と在庫数の管理表

今までの表と似ていますが、少し違います。

どこが違うかと言うと、表の一番左に在庫管理という列を追加しました。
この表の範囲はA1〜F3です。

ここで仮に範囲をA1〜F3で指定し、在庫数という検索値を探すとします。
すると、表の1列目には在庫数というセルがありませんので、エラーとなります。

つまり、この場合、範囲はB1〜F3としなければなりません。

これが、『検索値が指定された範囲の1列目に来るように範囲を指定しないといけません』ということです。

列番号

表の中の何列目から値を取ってくるかを指定します。

ノートは表の中で4行目にあります。
つまり、今回の例では、行番号は4です。

ここでも注意点があります。

それは、エクセルの上に書いてあるシート全体の列番号ではなく、表(範囲)の中で何列目かということです。

表が大きくて何列目にあるか数えるのが大変な場合は、以下の関数を使うことにより、自動で探すこともできます。
»【Excel】MATCH関数の使い方【照合の種類の違いも解説】

検索方法

ここにはTrueかFalseのどちらかを入れます。

それぞれ、次のような決まりがあります。

  • True  …近似値で検索
  • False …完全一致するものを検索

今回は在庫数に一致(完全一致)するセルを探すので、Falseを使います。

では、それぞれをまとめてみましょう。

  • 検索値  …在庫数
  • 範囲   …A1〜E3
  • 列番号  …4
  • 検索方法 …False

【Excel】VLOOKUP関数の図解

これを式で書くと、以下のようになります。

=VLOOKUP(“在庫数”,A1:E3,4,False)

在庫数は文字列なので ” をつけるのを忘れないようにしましょう。

【Excel】HLOOKUP関数の使い方【具体例でわかりやすく解説】

【Excel】HLOOKUP関数の使い方【具体例でわかりやすく解説】

この記事では関数の挿入を使い、関数を入れていきます。
直接関数を入力する方法、関数の挿入を使う方法の違いは以下の記事で解説しています。
»関数の入れ方【EXCEL/直接入力と関数の挿入の使い方】

次は、HLOOKUP関数の使い方を見ていきましょう。

文房具の単価と在庫数の管理表

ここでは、VLOOKUP関数と同じ例で考えてみます。

上記の『文房具の単価と在庫数の管理表』からノートの在庫数を求めてみましょう。

【Excel】HLOOKUP関数の決まり

HLOOKUP関数には、上記のような決まりがあります。
『指定したテーブルまたは配列の先頭行で特定の値を検索し、指定した列と同じ行にある値を返します。』

ポイントは『先頭行で』という部分で、ここを意識するとわかりやすくなります。

簡単に図で表すと、以下のようになります。

【Excel】HLOOKUP関数の図解

また、HLOOKUP関数で指定するのは、以下の4つです。

  • 検索値
  • 範囲
  • 行番号
  • 検索方法

それでは、上から順番に解説していきます。

検索値

先頭行(一番上の行)から何という値で検索するか、です。

今回の例でいうと、ノートの在庫数を調べたいので、『ノート』が検索値になります。

検索値は、必ず先頭行にないといけませんので、ここだけ気をつけましょう。

これは、次の『範囲』にも関係のある話なので、このまま次に進みましょう。

範囲

値を探す対象となる表の範囲です。

今回の例でいうと、A1〜E3に表があるので、これが範囲となります。

ここで注意点があります。

表全ての範囲を指定すれば良いわけではなく、検索値が先頭行に来るように範囲を指定しないといけません。

どういうことか、下記の表で解説します。

文房具の単価と在庫数の管理表

今までの表と似ていますが、少し違います。

どこが違うかと言うと、表の一番上に〇〇文具店という行を追加しました。
この表の範囲は、A1〜E4です。

ここで仮に範囲をA1〜E4で指定し、ノートという検索値を探すとします。
すると、表の先頭行にはノートというセルがありませんので、エラーとなります。

つまり、この場合、範囲はA2〜E4としなければなりません。

これが、『検索値が先頭行に来るように範囲を指定しないといけません』ということです。

行番号

表の中の何行目から値を取ってくるかを指定します。

在庫数は表の中で3行目にあります。
つまり、今回の例では、行番号は3です。

ここでも注意点があります。

それは、エクセルの左端に書いてあるシート全体の行番号ではなく、表(範囲)の中で何行目かということです。

表が大きくて何行目にあるか数えるのが大変な場合は、以下の関数を使うことにより、自動で探すこともできます。
»【Excel】MATCH関数の使い方【照合の種類の違いも解説】

検索方法

ここにはTrueかFalseのどちらかを入れます。

それぞれ、次のような決まりがあります。

  • True  …近似値で検索
  • False …完全一致するものを検索

今回はノートに一致(完全一致)するセルを探すので、Falseを使います。

では、それぞれをまとめてみましょう。

  • 検索値  …ノート
  • 範囲   …A1〜E3
  • 行番号  …3
  • 検索方法 …False

【Excel】HLOOKUP関数の図解

これを式で書くと、以下のようになります。

=HLOOKUP(“ノート”,A1:E3,3,False)

ノートは文字列なので ” をつけるのを忘れないようにしましょう。

まとめ:【Excel】VLOOKUP関数とHLOOKUP関数の違いと使い方

この記事では、VLOOKUP関数とHLOOKUP関数の使い方、それぞれの関数の違いについて解説しました。

非常に似ている関数なので、セットで覚えておきましょう。

基本的な使い方を押さえたあとは、以下の記事がおすすめです。

VLOOKUP関数、HLOOKUP関数の実務で役立つ使い方を解説しています。
»【応用】ExcelのVLOOKUP関数とHLOOKUP関数を組み合わせた使い方

行番号、列番号を自動で指定する方法を解説しています。
»【Excel】MATCH関数の使い方【照合の種類の違いも解説】
»INDEX関数とMATCH関数を組み合わせた使い方【Excel】

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